理念
3つのこと、いつも心の中に持ちながら、活動している。
・情報に対して、いつも「ニュートラル」であること。
・目指す方向がしょっちゅう変わっても、自分を責めないこと。
・「昔は良かった」、「明日があるさ」は禁句。
大切なのは・・・
「必要十分な情報」と「思い切った決断力」。
メッセージ
自動車という専門分野を軸足に、世界各地を飛び回っている。 多様な産業・人種と様々なシチュエーションで接するなかで、強く感じることがある。
それは「世界がいま、急速に動いている」、ということ。
その動きに日本が大きく巻き込まれている。 日本は歴史上、大きな転換期に突入している。
メディアですっかり使い古された、こうした表現。 だが、各地現場の空気を肌で感じると、本当にそう思う。
やっかいなのは、そうした大きな転換の根底がどこにあるのか、 なかなか見えてこないことだ。
その理由は、ネット社会の急速な普及によって 「なんでも、知っているつもり」の人が増えてしまったことだと思う。 現場を知らない人が増えている。
大企業の社員でも近年、製造、サービス、さらにはメディアなど業種を問わず、 業務の細分化、国・地域別管理化、 さらには出張経費節約などで、現場を知らない人が増えてしまった。
ただし、例え現場にいても、多くの日本人が「現場の中心地点を遠巻きにする」。 各種のシンポジウム、学会、カンファレンスで日本人は、中盤の列から後方に座る。
また国外での展示会などの記者発表では、海外メーカートップのぶら下がり取材で、 日本のマスコミが自ら質問することは少ない。
その原因は、いまだに根強い「英語コンプレックス」にある。 例え、帰国子女でも、通訳として以上に「自分から前に出ていこう」とする日本人は少ない。
筆者は帰国子女ではないし、欧州系教育機関での英語教育も受けていない。 だが、取材の際は最前列に座ること、少しでもチャンスがあれば 現場でのキーパーソンと直接話すことを心がけている。
そうした取材のなかで、現実を掘り起こし、整理し、熟考し、筆者なりの解決策を提案している。
なぜいま、こうなっているのか、これからどうなるのか。 素朴な疑問を持ち、現実を直視し、現場にドップリと浸かりながら、 頭の中から「自分の考えとして自然な言葉」が出てくるのを待つ。
日本人はどうあるべきか。 日本はどうあるべきか。 そして、私自身、どう生きるべきか。
これからも、前へ前へ、進んで行きたい。
2012年12月吉日 桃田 健史